事業主の保険の真の目的!節税目的ではなく、家族や会社を守るって話

こんにちは。確定申告も終わり、ひと段落・・・と言いたいところですが、ゴールデンウィークも仕事の予感です。

今年も上野公園の桜は私を待ってくれることもなく、散ってしまいました・・・

さて、今日は保険の話をしたいと思います。

事業を行っている方でご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、先日、保険が大きく変わりました。この低金利時代に、この税金が重い時代に、保険会社が頭をひねって作った保険を、金融庁は急にNO!!を言い出しました。

個人的には非常にけしからん!と思っております。

閉塞感の漂う日本経済で、小さな会社も世界で戦えるように、地元の皆様に愛されるように…と創意工夫して事業を行っていく中で、効率的に、効果的に使っていた節税手段である保険が使えなくなってしまったのですから。

金融庁は、今、お金を巻き上げることばかりを考えて、国を育てよう!って気力は無いようですね。このデジタルが進んだ時代に、未だにバカみたいな書類の提出ばかりを強制する国や自治体を効率化した方がよっぽど税金浮くと思いますが、そんなこともできないから金融庁はこんなおバカなことをするのでしょうね。

賢い人からこの日本を捨てて、海外に居住し始めると思いますよ。
いや、もう始まっているかも。

とはいえ、保険会社が売ってくれなくなってしまいました。
ですが、今日はそんな節税目的だけではなく、保険の真の目的をお伝えしたいと思います。

とある友人の話です。

彼は高卒で、母親と二人で暮らしている30代後半の男性です。
精悍な顔つきの彼は、高校卒業後に就職した会社で次期社長になるほど、社長の右腕として活躍しております。

いつも勉強熱心で、知識やアイディアの幅も広く、税務に関しても学習が早いので、スピード出世をするのも理解できます。

そんな彼がなぜ、高卒なのか・・・

その理由は、企業防衛のために保険の相談をしたことから明らかになりました。

彼が中学生のころ、父親が事故で亡くなってしまったのでした。

当時、彼は高校生。
遊びたい盛りですが、そんなことは言っていられません。

家に残った通帳を見ても、すっからかん。
まさかのお金が全く残っていない状態。

父親は事業を営んでおり、従業員もたくさん抱えていましたが、売上の浮き沈みがあったので、保険料を全部収めていませんでした。結果、保険はおりませんでした。

結果、彼に残されたのは数万円と茫然自失になった母親だけ・・・

彼は友達の家を回って、頭を下げてお金を借ります。
その金額400万円。これで父親の葬式をあげます。

高校生の彼は大学にも合格していて、学びたい学問もあったけれども、
学費も払えないから大学なんて行けっこない・・・

そう言って入社したのが今の会社だそうです。

私はその話を聞いて胸が痛みました。
保険の真の目的を見失っていたのではないかと…

もし、父親の税理士が「保険料が未納になってしまっているので今のうちに払っちゃいましょう!」とか言っておけば結果は変わったかもしれないし、一人の青年の人生も変わっていたかもしれない。

税理士として、保険を勧めるものとして、お客様にはちゃんと保険の目的をお伝えして、お客様だけではなく、ご家族の幸せを守っていくことをきちんとお伝えしたいと思います。

最近は交通事故が多発しており、物騒になっております。

「まさか自分が被害にあうなんて・・・」と思っていても、その「まさか」が起こってしまうのが現実の怖いところ。

そんな事故にあわないように生きることはもちろんですが、全部を避けることなんてできません。

保険の見直しもお忘れなく・・・